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コラム

親知らず抜歯後の痛みはなぜ起こる?痛みをやわらげる3つのポイント

皆さま、こんにちは!
三田市の歯科・歯医者「ばんどう歯科」です。

親知らずを抜いた後、痛みが続いて不安に感じる方は少なくありません。

抜歯後の痛みや腫れは、1〜2日程度がピークで、多くの場合1週間から10日ほどで落ち着くとされています。
ただし、生活習慣やケアの仕方によっては、痛みが長引いたり強まったりすることもあるでしょう。

今回は、抜歯後の痛みをやわらげるポイントや、痛みが起こる理由をわかりやすく解説します。

 

板東 直子 院長
板東 直子 院長

板東 直子 院長

1985年徳島大学歯学部卒業 三木康楽賞受賞
1985~87年兵庫医科大学歯科口腔外科研修医
1987~95年徳島大学歯科麻酔科勤務
1989~91年ロンドン大学イーストマン歯科病院にて研修
1995~2000年歯科英語翻訳フリーランス
1997~2000年堀池歯科 勤務
2000年7月ばんどう歯科開業 院長
2006年医療法人社団 祥皓会 理事長
2017年5月日本歯周病学会認定医取得


医院名:【医療法人社団 祥皓会 ばんどう歯科】
所在地: 〒669-1533
兵庫県三田市三田町7−4

 

親知らず抜歯後の痛みをやわらげる3つの方法

親知らず抜歯後の痛みを完全になくすことはできませんが、日常生活の工夫で痛みをやわらげることができます。

ここでは、痛みをやわらげたり悪化を防いだりするのに大切な、3つの方法をご紹介します。

1.安静にする

抜歯後は、血流が増えると腫れや痛みが悪化する可能性があるため、無理をせず安静に過ごしましょう。

特に手術当日は、以下の点に注意が必要です。

・激しい運動をしない
・熱いお風呂に長時間つかるのは控える
・サウナには入らない

抜歯当日は、患部を軽く冷やしても問題ありません。
翌日以降は、傷口の治りが悪くなるため、冷やしたり温めたりといった対応は控えましょう。

2.食事や飲みものに注意する

抜歯後は、アルコールの摂取を控えましょう。
運動や入浴と同様に、アルコールによって血流がよくなるため、痛みが強くなる可能性があります。

また、親知らずの抜歯後は、麻酔が切れてから食事を摂りましょう。
麻酔が効いたままだと、唇や頬をかんでしまい、お口の中を傷つける恐れがあります。

腫れや痛みが強く食事が摂りづらい場合は、おかゆやスープなど食べやすいものを選ぶのがおすすめです。

3.痛み止めを使用する

痛み止めを使用することで、抜歯後の痛みをやわらげることができます。
抜歯直後は痛みが出ていなくても、麻酔が切れると痛みが出てくる可能性があります。

痛み止めは、服用後30分くらいから効果が出始めるため、麻酔が切れる少し前(抜歯処置を行ってから1〜2時間後)に痛み止めを飲むと、痛みをやわらげるのに効果的です。
処方された痛み止めは、必ず指示された用法・用量を守って服用しましょう。

 

 

親知らず抜歯後に痛みが出る理由

親知らず抜歯後は、1週間から10日ほど痛みが続くことがあります。
抜歯後の痛みは、多くの場合、手術に伴う痛みですが、痛みが長引いたり悪化したりする場合には注意が必要です。

痛みが続く場合には、傷口のかさぶたがはがれてしまったり、感染を引き起こしたりしている可能性があるため、すみやかに歯科を受診しましょう。

抜歯による痛み

親知らずの抜歯手術を行うことで、炎症が起こり痛みが発生します。

親知らずの抜歯は、身体に負担のかかる外科手術です。
外科手術による刺激から、身体を守ろうとして起こるのが、以下のような「炎症反応」です。

・発熱
・発赤
・痛み
・腫れ
・機能障害

親知らずの抜歯によって、腫れや痛みを感じるのは、身体が傷を治すために起きている正常な反応といえます。

抜歯による痛みは強さも期間も、お一人お一人異なります。
たとえば、親知らずが埋まっている部分が多いケースや、親知らず周辺の炎症を繰り返してきたケースでは、腫れや痛みが強く出やすくなるのです。

ドライソケットによる痛み

抜歯後に多いトラブルの一つが「ドライソケット」です。

通常、抜歯した穴は「血餅(けっぺい)」と呼ばれる血のかたまりで覆われ、新しい組織となって穴をふさいでいきます。
しかし、この血餅が途中ではがれてしまうと、骨が露出し「ドライソケット」と呼ばれる、強い痛みが長く続く状態となるのです。

時間が経過しても痛みが改善せず、親知らずを抜いた部分がズキズキと強く痛む場合にはドライソケットが疑われます。

特に下顎の親知らずを抜歯した際に起こりやすいとされているため、うがいを何度も繰り返し、血餅をはがしてしまわないよう注意が必要です。

感染や炎症による痛み

抜歯後に細菌感染が起こることで、炎症が引き起こされ、腫れや痛みが出る場合があります。
腫れや痛みは、身体が自然に治そうとしている正常な反応です。
しかし、痛みが強くなったり長く続いたりするケースや、膿が出るケースでは、細菌感染が起きている可能性があります。

感染を防ぐために、処方された抗菌薬は、歯科医師の指示に従って服用し、決められた期間を守って飲み切ることが大切です。

 

 

痛みを悪化させるおそれのある生活習慣

以下の生活習慣は、親知らず抜歯後の痛みや腫れを悪化させるおそれがあります。

・喫煙
・飲酒
・長時間の入浴
・激しい運動
・頻回のうがいや歯磨き

ここでは、それぞれの生活習慣がどのように影響を与えるのかを解説し、抜歯後に注意すべきポイントをご紹介します。

喫煙や飲酒

親知らず抜歯後の喫煙や飲酒といった生活習慣は、傷の治りや血流に影響を与え、抜歯後の痛みや腫れを悪化させる可能性があります。

特に、喫煙習慣のある方では、喫煙により歯ぐきへ流れる血液の量が減少するため、傷口の治りに影響をおよぼす可能性があります。
また、喫煙によりドライソケットの発生率が高くなることも報告されているため、親知らず抜歯を検討される方は、禁煙を心がけましょう。


参考:J-STAGE|日歯周誌「歯周外科手術後の治癒に対する喫煙の影響について」p543 >

飲酒は血流をよくし、痛みや腫れが強く出ることがあるため、抜歯後はアルコールの摂取を控える必要があります。

親知らず抜歯後は、喫煙や飲酒を控えた生活を送ることで、痛みや腫れの悪化軽減が期待できます。

長時間の入浴や激しい運動

痛みがあまり強くない場合でも、運動や入浴によって血流がよくなることで痛みを悪化させる可能性があります。
そのため、抜歯当日は激しい運動や長時間の入浴は避け、身体を休めることが大切です。

抜歯後の回復スピードには個人差があり、傷口の状態によって運動や入浴を再開できる時期は異なります。
無理に再開すると痛みが悪化したり、出血の原因になることもあるため、運動再開時期は歯科医師に相談して決めるようにしましょう。

うがいや歯磨きを頻繁に行う

抜歯当日は、強いうがいを繰り返したり、何度も歯磨きをしたりすることは避けましょう。

抜歯後は、唾液に血が混ざったり、お口の中で血の味がしたりすることがあり、不快に感じる方も少なくありません。

抜歯した部分は、血のかたまりである「血餅」によって保護されており、血餅がかさぶたのような役割を果たしています。
強いうがいや歯磨きで血餅が取れてしまうと、出血や痛み、治りの遅れにつながってしまうのです。

傷口が気になっても、できるだけ刺激を与えないことが、痛みや腫れを悪化させず、回復を促すことにつながります。
うがいは最小限にとどめ、傷口を舌や指で触れないように意識することも大切です。

 

 

抜歯を検討したほうがよい親知らず

以下に該当する親知らず(智歯)は、抜歯を検討することをおすすめします。

・智歯周囲炎(ちししゅういえん)を起こしている
・親知らずや、周辺の歯ぐきに腫れや痛みがある
・親知らずが、歯並びに悪影響をおよぼしている
・親知らずの手前の歯が、むし歯になってしまった

智歯周囲炎とは、親知らずの周囲の歯ぐきに炎症が起きている状態で、親知らずが生え始める10代後半から、親知らずが生え終わる30代ごろに起きやすいのが特徴です。


参考:J-STAGE|口科誌「高齢者下顎智歯周囲炎の臨床的およびX線学的特徴」p43 >

親知らずは横向きや斜めに生えることが多いため、しっかりとブラッシングを行うのが難しくなります。
汚れや細菌がたまることで、智歯周囲炎やむし歯のリスクを高めてしまいます。

このような理由から、多くのケースにおいて、親知らずの抜歯を検討する必要があるのです。

とはいえ、すべての親知らずを抜く必要があるわけではありません。
以下の状態であれば、抜歯をせずに親知らずを残しておく場合があります。

・上下の親知らずが真っすぐ生えていて、しっかりとかみ合っている
・顎の骨の中に、親知らずが完全に埋まっていてトラブルが起きていない

また、親知らずを残しておくことで、入れ歯やブリッジの土台として使用できるといったメリットにもつながります。

親知らずを抜くべきか悩まれている方は、一度歯科医院で検査を受け、抜歯の必要性を確認するのがおすすめです。

 

 

親知らずの抜歯をご検討の方は「ばんどう歯科」へ

親知らず抜歯後の痛みや腫れは、ほとんどの場合は1週間前後で落ち着きますが、生活習慣やケアの方法によって悪化する場合があります。

安静に過ごし、痛み止めを適切に使用するといった、無理なく行えるケアを心がけることが大切です。

「痛みが続く」「痛みが悪化してきた」などの、不安な症状が続く場合は、自己判断せず歯科医師に相談しましょう。

親知らずの抜歯は外科処置にあたり、専門的な知識や技術が必要です。
当院では、日本口腔外科学会専門医の資格を持った歯科医師が、親知らずの抜歯処置を行っています。

親知らずの抜歯時、骨の切除を行う際に「EMSピエゾンマスター サージェリー」という超音波の機器を使用しています。
「EMSピエゾンマスター サージェリー」は、通常のドリルとは異なり、歯ぐきや粘膜といったやわらかい組織を傷つけることなく、硬い骨だけを切ることができるため、患者さまの身体への負担を配慮した治療が可能です。

親知らずの抜歯を検討されている方は、三田市の歯科・歯医者「ばんどう歯科」へご相談ください。
当院は、14台分の駐車場と駐輪スペースを完備しているため、車や自転車でも通院いただきやすい歯科医院です。


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