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COLUMN

コラム

むし歯や歯周病を防ぐには?「リスク評価」に基づいた予防ケアとは

皆さま、こんにちは!
三田市の歯科・歯医者「ばんどう歯科」です。

 

厚生労働省の発表によると、2022年(令和4年)の平均寿命は男性が約81歳、女性が約87歳という結果が出ています。
それに対して、健康寿命は男性で約73歳、女性で約75歳となっており、それぞれ8~12年ほどの差が開いていることがわかります。
健康寿命とは、「健康上の問題がなく日常生活を送れる期間」のことですので、健康寿命が平均寿命より短いということは、「介護や医療の支援が必要な期間」が存在しているということです。

参照:厚生労働省「健康寿命の令和4年値について」p2より >

 

それでは、健康寿命を伸ばすにはどうしたらよいのでしょうか。
自分の歯が残ってる人は、0本の人にくらべて、寿命だけではなく健康寿命も長いということが明らかになっています。
つまり、お口の健康も健康寿命に大きな影響を与えているのです。

参照:東北大学 2017年 | プレスリリース・研究成果「自分の歯が多く保たれている高齢者は健康寿命長く、要介護日数短い」 >

 

当院では、お口の健康を維持し、健康な毎日を過ごすためにも、お一人お一人の「リスク評価」に基づいた予防ケアをご提案しています。

当院の予防・クリーニングはこちらまで >

 

板東 直子 院長
板東 直子 院長

板東 直子 院長

1985年徳島大学歯学部卒業 三木康楽賞受賞
1985~87年兵庫医科大学歯科口腔外科研修医
1987~95年徳島大学歯科麻酔科勤務
1989~91年ロンドン大学イーストマン歯科病院にて研修
1995~2000年歯科英語翻訳フリーランス
1997~2000年堀池歯科 勤務
2000年7月ばんどう歯科開業 院長
2006年医療法人社団 祥皓会 理事長
2017年5月日本歯周病学会認定医取得


医院名:【医療法人社団 祥皓会 ばんどう歯科】
所在地: 〒669-1533
兵庫県三田市三田町7−4

 

「リスク評価」でオーダーメイドの予防ケアを

「リスク評価」とは、患者さまお一人お一人のお口の状態や生活習慣を基に、むし歯や歯周病にかかるリスクを把握し、予防策を立てる方法です。
これにより、オーダーメイドでの適切な予防ケアが可能となり、効率的に歯の健康を守ることができます。

 

「歯は、年齢を重ねると抜けてしまう老化現象である」と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、日本人が歯を失う原因の第一位は歯周病で、第二位がむし歯です。
歯は老化によって抜けるのではないのです。

参照:厚生労働省e-ヘルスネット「歯の喪失の原因」 >

 

むし歯や歯周病は、適切なケアで予防できる病気であり、日々のケアをしっかり行うことで、歯を失うことを防げます。
けれども、「毎日歯を磨いているのにむし歯になる」という方も多いのではないでしょうか。
効果的に予防ケアを行うには、「リスク評価」を基にしたアプローチが大切になるのです。

 

お一人お一人のお口や生活習慣に合わせた毎日のケアが大切

私たちのお口の状態や生活習慣は、それぞれ異なります。
毎日のセルフケアをより効果的にするためには、自分に合ったケア方法を知ることが重要です。

・歯並びやかみ合わせの状態に合わせた歯ブラシの選び方
・むし歯になりやすい部位を意識した磨き方
・歯周病のリスクがある場合のデンタルフロスや歯間ブラシの使い方
・食生活や喫煙習慣など、生活スタイルに合わせたアドバイス

などのポイントを考慮したケアが求められるのです。

 

 

「リスク評価」とは?リスクに応じた予防ケアのために

当院では、唾液検査で患者さまのお口のリスク評価を行います。
むし歯や歯周病などのトラブルが起こる可能性を科学的に分析し、予防や治療に役立てるのです。
お一人お一人のお口の状態や生活習慣を詳しく把握し、そのリスクに応じた適切なケアを提案することで、より健康なお口を保つことが可能です。

 

リスク評価を基に、それぞれの患者さまに適した予防ケアを提供します。
リスクが高い方には、より頻繁に歯科医院でのチェックやクリーニングを受けることをおすすめすることもあります。

 

むし歯のリスク評価

むし歯のリスクは、食生活やお口の衛生状態、遺伝的要因などさまざまな要素によって決まります。
唾液には、「ミュータンス菌」や「ラクトバチラス菌」などのむし歯菌が存在します。
これらの菌の量や活動性を調べることで、むし歯のリスクを評価するのです。

 

また、唾液の分泌量も調べます。
唾液の量が少ないと、お口の自浄作用が低下し、むし歯や歯周病のリスクが高くなるからです。
唾液には、自浄作用のほかに、

・消化を助ける
・胃酸を中和する
・味覚を助ける
・舌をなめらかに動かす
・むし歯菌が出す酸で溶け出した歯の修復を促進

などの働きがあります。

 

これらのリスク評価に基づき、定期的なクリーニングやフッ素塗布を行い、むし歯になりにくいお口の環境を作ります。

 

歯周病のリスク評価

歯周病は、歯ぐきや歯を支える骨に影響を与える感染症で、進行すると歯の喪失につながる可能性があります。
さらに、全身の健康にも影響を与えることが知られているお口の病気です。
歯周病は、むし歯と同じく予防が大切な病気ですが、特に歯ぐきの状態や喫煙歴、糖尿病の有無などがリスクに影響を与えます。
以下の項目に該当するものが多いほど、歯周病のリスクが高まります。

 

1.喫煙習慣
タバコの使用は歯周病のリスクを高めます。

 

2.糖尿病
血糖値の管理が不十分な場合、歯周病の進行が早まることがあります。

 

3.お口の衛生状態
歯磨きが不十分であったり、定期的な歯科検診を受けたりしていない場合、リスクが高まります。

 

4.ストレス
過度なストレスは免疫機能を低下させ、歯周病のリスクを増加させる可能性があります。

 

5.ホルモンの変化
妊娠や更年期など、ホルモンバランスの変化が歯周病のリスクを高めることがあります。

 

これらのリスク評価に基づき、患者さまの歯ぐきの健康状態を詳しくチェックし、必要に応じて歯石除去やブラッシング指導を行います。

 

 

むし歯予防のためにできる3つの取り組み

むし歯を予防する取り組みを3つ紹介します。

 

【取り組み1】歯科医院でのクリーニング「PMTC」

むし歯予防には、日々のブラッシングやデンタルフロスなどのセルフケアに加えて、歯科医院でのプロケアによるクリーニング「PMTC」が効果的です。
「PMTC」とは、「Professional Mechanical Tooth Cleaning(プロフェッショナル メカニカル トゥース クリーニング)」のことをいいます。
歯科医師や歯科衛生士が専用の器具を用いて、歯の表面に付着した歯垢(プラーク)や歯石、バイオフィルムを徹底的に除去するプロフェッショナルのクリーニングです。

 

日常のブラッシングでは取り切れない汚れを除去し、お口の清潔を保つケアで、コーヒーや紅茶、喫煙などによる歯の着色を取り除いて、自然な白さを取り戻す効果も期待できます。
また、お口の中の細菌を減少させることから、口臭の発生を防ぐことにもつながります。

 

定期的にPMTCを受けることで、むし歯や歯周病のリスクを大幅に減少させることが可能です。
むし歯予防のために、日々のセルフケアとともに、歯科医院での定期的なPMTCを取り入れることをおすすめします。

 

【取り組み2】フッ素を活用したケア

フッ素(フッ化物)を活用したケアもむし歯予防に効果的です。
フッ素(フッ化物)を上手に活用することで、むし歯のリスクを効果的に軽減し、健康な歯を維持することができます。

 

フッ素塗布

フッ素塗布は、初期むし歯を修復し、むし歯の発生を防ぐ「再石灰化」の効果があります。
高濃度のフッ素を歯の表面に塗布することで、歯質を強化し、むし歯菌が酸を作るのを抑えることができます。
特に成長期の子どもやむし歯になりやすい方におすすめのケア方法です。

 

フッ素入り歯みがきペーストの使用

日常的な歯みがきにフッ素入り歯みがきペーストを使用することで、低濃度ながらも継続的にフッ素を取り入れることができます。
これにより、むし歯のリスクを低減し、むし歯になりにくいお口をつくることができるのです。
フッ素濃度が1000ppm以上の歯みがきペーストを使用し、1日2回のブラッシングを行うことがおすすめです。

 

【取り組み3】定期的な歯科検診

歯の健康を守るためには、定期的な歯科検診が欠かせません。
むし歯や歯周病の予防は、早期発見と早期対策が重要です。
リスク評価を受けることで、自分のお口の状態を正しく理解し、日常的な予防ケアに役立てることができます。

 

 

歯周病予防のためにできる3つの取り組み

つぎに、歯周病を予防するためにできる取り組みを3つ紹介します。

 

【取り組み1】歯ぐきのケアを含めたブラッシング

歯周病予防の基本は、正しい歯磨きですが、歯だけでなく歯ぐきのケアも大切です。
歯ブラシを使って、歯と歯ぐきの境目をしっかり磨き、歯垢(プラーク)をしっかり取り除きましょう。
また、歯間ブラシやデンタルフロスを使って、歯と歯の間に溜まった汚れも取り除いてください。
歯ぐきに優しく、適切な力で磨くことを心がけることが、歯周病予防につながります。

 

【取り組み2】禁煙・生活習慣の改善

喫煙は歯周病の大きなリスク要因です。
タバコに含まれる有害物質は歯ぐきの血行を悪化させるので、歯ぐきが炎症を起こしても、出血や腫れが現れにくいといった特徴があります。
その結果、歯周病の発見が遅れ、歯周病が進行しやすくなるのです。
禁煙は、歯周病予防にとって非常に重要といえるでしょう。

 

また、食生活や睡眠時間の改善、ストレス管理も歯ぐきの健康を守るために役立ちます。
バランスのよい食事と十分な休息を心がけましょう。

 

【取り組み3】歯周ポケットのチェックや専門的なクリーニング

定期的な歯周ポケットのチェックは、歯周病予防には欠かせません。
歯周ポケットとは、歯と歯ぐきの境目にある溝のことで、歯周病が進行すると、この溝が深くなります。
健康な歯ぐきでは、この溝の深さは3mm以内ですが、4~5mmで初期の歯周病、6mm以上で重度の進行した歯周病と判断します。

参照:厚生労働省e-ヘルスネット「歯周ポケット」 >

 

また、歯科医院で行う専門的なクリーニング(PMTC)は、日々の歯磨きでは落としきれない汚れや歯石を取り除き、歯ぐきを健康に保つために効果的です。
定期的な歯科検診を受けることで、歯周病を予防し、早期に対処することが可能です。

 

 

むし歯・歯周病になりにくい健康なお口に!予防ケアはばんどう歯科まで

三田市の歯医者「ばんどう歯科」では、患者さまのリスク評価を行い、お一人お一人のお口に合わせた効果的な予防ケアを提供しています。
「しっかり歯磨きをしているのにむし歯になる」「毎日お口のケアをしているのに、歯周病が進行する」という方は、当院までお気軽にご相談ください。

 

当院は、神戸電鉄「三田本町」駅から徒歩5分、JR宝塚線「三田」駅から徒歩8分と、電車でも通いやすい歯医者です。
また、駐車場も14台完備していますので、お車での通院も可能です。

当院のアクセスはこちらまで >