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コラム

【小児矯正】歯並びが気になる……矯正治療はいつから?子どものためのベストなタイミングは

皆さま、こんにちは!
三田市の歯科・歯医者「ばんどう歯科」です。

 

「子どもの歯並びが気になる」という保護者の方は多くいらっしゃいます。
2022(令和4)年に行われた調査によると、10~14歳のお子さまのうち28.9%が矯正歯科治療の経験があると回答しています。
矯正治療は子どもだけではなく大人になってからでも始めることができる治療ですが、「子どものころから歯並びをキレイに整えてあげたい」という保護者の方が多いことがわかりますね。

(参照:厚生労働省「令和4年 歯科疾患実態調査結果の概要」p33 表26) >

 

早期に矯正治療を始めることで、将来的な歯並びの問題を予防し、お子さまの健やかな成長をサポートすることができます。
けれども、具体的に「いつから矯正治療を始めるべきか」については悩むところでしょう。
今回は、子どもの矯正治療のベストなタイミングについて解説します。


当院の小児矯正歯科はこちらまで >

 

 

板東 直子 院長
板東 直子 院長

板東 直子 院長

1985年徳島大学歯学部卒業 三木康楽賞受賞
1985~87年兵庫医科大学歯科口腔外科研修医
1987~95年徳島大学歯科麻酔科勤務
1989~91年ロンドン大学イーストマン歯科病院にて研修
1995~2000年歯科英語翻訳フリーランス
1997~2000年堀池歯科 勤務
2000年7月ばんどう歯科開業 院長
2006年医療法人社団 祥皓会 理事長
2017年5月日本歯周病学会認定医取得


医院名:【医療法人社団 祥皓会 ばんどう歯科】
所在地: 〒669-1533
兵庫県三田市三田町7−4

 

 

小児矯正はいつから始めるのがいいの?

小児矯正の目的は、成長段階にある子どもの顎の発育を促進し、永久歯が適切な位置から生えてくるように導くことです。
「治療を始めるのは、早ければ早いほうがいい」と思われがちな小児矯正ですが、子どもが矯正治療を始めるタイミングは、お子さまお一人お一人の状況によって異なります。

 

発育には個人差があるので早めに相談を

子どもの成長には個人差があります。
歯並びのお悩みは早めに相談にお越しいただき、定期的にお口の様子をチェックしながら、お子さまが治療を始めるベストなタイミングを見計らうことが大切です。
矯正治療は、毎日装置をつけなければいけないなど、お子さまの協力が不可欠です。
年齢的にも精神的にも、前向きに治療に取り組めるようになってから治療を始めることをおすすめしています。

 

乳歯が永久歯に生え変わり始めるタイミングが目安

とはいえ、一般的には、小学校に上がるころから低学年にかけて、乳歯が永久歯に生え変わり始めるタイミングが目安とされています。

 

「永久歯が生えそろってから治療を始めるのでは?」という保護者の方もいらっしゃいますが、小児矯正は、顎の成長や乳歯の様子から「永久歯がキレイに並びそうにない」と診断された場合に開始する治療です。
症例によっては3歳ごろから治療を始める場合もあるので、歯が生えてきたころから定期検診に通っていただき、歯並びをチェックされることをおすすめします。

 

 

小児矯正の治療の流れ

それでは、小児矯正の治療はどのように行われるのでしょうか。
ここでは、一般的な小児矯正の治療の流れを説明します。

 

小児矯正は2段階に分かれて行われる

小児矯正は、乳歯と永久歯が混在しているときの「1期治療」と、永久歯が生えそろってからの「2期治療」の2つの段階に分けて行われます。

 

1期治療

乳歯から永久歯への生え変わりが始まる時期から始める1期治療は、将来的な問題を予測して、永久歯が適切な位置から生えてくるように顎の成長を促す治療です。

・顎が小さい
・顎にくらべて永久歯が大きい

などの場合、歯が部分的に重なって生えてくることがあります。
このような状態を「叢生」といい、不正咬合のうち一番多い歯並びとされており、平成23年(2011年)の調査では、12歳〜20歳の44.3%がこの歯並びです。


(参照:厚生労働省e-ヘルスネット「不正咬合の種類と実態」) >

 

1期治療は、歯を動かす治療ではなく、永久歯がきれいに並ぶようにスペースの確保を促しながら、歯並びが悪くなるクセなどの改善を行います。

 

2期治療

2期治療は、永久歯が生えそろったころから始める治療です。
永久歯を適切な位置に調整し、キレイな歯並びとかみ合わせを実現することが目的です。
永久歯が生えそろうのは、12歳ごろなので、中学校に上がるくらいの時期にスタートします。

 

2期治療は大人の方と同じ治療法が行われます。
一般的に大人の矯正治療の場合、歯を抜いて歯をキレイに並べるスペースを確保することが多いのですが、1期治療を経て2期治療に入った場合、永久歯を抜歯することはあまりありません。
1期治療で永久歯が並ぶ土台を作っているため、歯を抜くことなく歯並びを整えられる可能性が高くなります

 

 

小児矯正の装置の種類

当院は、お子さまのお口に合わせて、複数の矯正装置をご用意しています。
お口の様子やお子さまのライフスタイルなどから、どの装置を使うかをご提案いたします。

 

それでは、それぞれの矯正装置を紹介しましょう。

 

床矯正(しょうきょうせい)

取り外しができる装置で、顎の骨の成長を促し、永久歯がキレイに並ぶように導く装置です。
プラスチック製の床の部分にネジがついていて、ネジを調節することで幅が広がるような作りになっています。
食事や歯みがきのときには取り外せるので、食べるものに制限はありません。
お口のケアも今まで通り行っていただくことが可能です。
ただ、歯科医師から指示された時間を守ることが大切ですので、お子さまや保護者の方の協力が必要です。

 

プレオルソ

歯並びを悪くしている原因になっている、お口周りの筋肉を改善する子ども専用のマウスピースです。
お口周りの筋肉のバランスが悪いと、お口がポカンとあいてしまい口呼吸がクセになり、歯並びが悪くなる原因になります。
プレオルソは、歯並びがよくなるように筋肉のバランスを育み、キレイな歯並びの実現をめざす装置です。
装着時の痛みや違和感をできるだけ抑え、お子さまが装置を嫌がることなく治療を続けられるように作られています。

 

※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

 

急速拡大装置

固定式の装置で、2〜3ヶ月くらいの短期間で上顎を左右に広げるよう促す装置です。
上の6歳臼歯と第一小臼歯に金属の輪の装置を装着します。
最初は違和感があったり話しにくいといったこともありますが、しばらくすると慣れるお子さまがほとんどです。
上顎が広がることで、上部にある鼻腔も広がり鼻の通りがよくなるため、口呼吸の改善にもつながります。

 

バイオネーター

出っ歯や受け口、かみ合わせが深い「過蓋咬合」などの歯並びを改善する取り外し式の装置です。
寝ている時と起きているときの2~3時間装着する装置で、筋肉の動きを利用して下顎の成長を前方に動かします。

 

マウスピース型矯正装置

マウスピースを複数製作し、順番に装着することで歯を動かす取り外し式の装置です。
適応できる歯並びに限りがあり、軽度な不正咬合に対応できます。
透明のマウスピースなので、ほかの人に気づかれにくいのが特徴です。

 

※完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

 

ワイヤー矯正(透明ブラケット)

当院では、一般的に2期治療にワイヤー矯正を使用します。
歯の表面にブラケットといわれる装置を取りつけ、そこにワイヤーを通して、動かしたい方向にワイヤーを調整することで歯を理想の位置に動かす治療です。
幅広い歯並びに対応可能で、ほとんどのお口に使用することができます。
矯正治療の歴史も古く、症例も多数ある矯正装置です。

 

 

子どものころから始めると何がいいの?小児矯正のメリット

子どものころから始める小児矯正には、大人になってから始める治療と違って、どのようなメリットがあるのでしょうか。

永久歯がキレイに並ぶような土台が作れる

小児矯正は、今生えている歯を動かす治療ではなく、永久歯がキレイに並ぶ土台を作る治療です。
成長期の子どもの骨はやわらかいため、治療がスムーズに進む可能性もあります

歯並びが悪くなるようなクセを改善できる

歯並びが悪くなるようなクセを早めに発見し、お口周りの筋肉や舌のトレーニングを行うことで、歯並びやかみ合わせがを整えることができます。
また、適切な舌の位置を習得し、悪いクセを改善することで、矯正治療後の後戻りを予防できる効果も期待できます。

 

将来的に抜歯せずに歯並びを整えられる可能性がある

1期治療が終わった後、本格的な治療を行うときに歯を抜くことなく矯正治療を行える可能性が高くなります

 

むし歯や歯周病に感染するリスクを抑えられる

歯並びが整うと歯磨きがしやすくなるので、むし歯や歯周病に感染するリスクを抑えることができます。
定期的に通院することでむし歯や歯周病になっても早めに発見でき、負担の少ない段階で治療を行うことも可能です。
また、歯科への通院が習慣になることで、お口の清潔への意識も高くなるでしょう

 

発音が明瞭になる

お口周りの筋肉が鍛えられ、舌の動きもよくなるので発音や活舌がよくなる可能性があります。

 

笑顔に自信が持てる

歯並びがキレイになることで、笑顔に自信が持てるようになります。
コミュニケーションスキルや自己評価の向上にもつながるでしょう。

 

 

お子さまの歯並びのお悩みは「ばんどう歯科」までご相談ください

子どもが矯正治療を始めるタイミングは、お子さまお一人お一人の成長やお口の状況によってさまざまです。
一般的には乳歯が抜け、永久歯が生え始めるタイミングで治療を始めることが多いですが、歯が生えてきたら歯医者への定期検診をスタートし、早めに相談されることをおすすめします。
そうすることで、問題があれば早期に発見でき、適切なタイミングで治療を開始することができます。

 

神戸電鉄「三田本町」駅から徒歩5分、JR宝塚線「三田」駅から徒歩8分の歯医者「ばんどう歯科」は、患者さまの気持ちに寄り添う治療を行っています。
子どもの歯並びに関する疑問や不安に丁寧におこたえし、先進設備を活用した精度の高い診断と治療でお子さまの歯並びを整え、健康なお口づくりをサポートいたします。
しっかりコミュニケーションを取りながら治療を進めていきますので、お子さまの歯並びのお悩みは当院までご相談ください。

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